「コアグチェック XS」は、弁置換術後や心房細動の患者さんで、経口抗凝固剤「ワーファリン」 (一般名:ワルファリンカリウム)を服用されている患者さんのPT-INR(薬の効き具合)を測定できる装置です。
数滴の血液で約1分後にPT-INRを測定でき、その結果をもとに「ワーファリン」の服用量を調整しています。
近年、日本では高齢化の進展と食生活の変化により心房細動が起因となる心原性脳塞栓症が増加しておりますが、 現在「ワーファリン」は「NOAC(新規経口抗凝固薬)」 と共に心原性脳塞栓症予防の第一選択薬として推奨され、当院では両方を採用しております。 しかし一方で「ワーファリン」は、その有効性を発揮しつつ安全に使用するため、 血液凝固検査を繰り返しモニターすることが必要な薬剤でもあります。
当院では今回の「コアグチェック XS」により、 さらに一人でも多くの心房細動の患者さんが心原性脳塞栓症を発症しないよう、 診断・治療・予防に貢献してまいります。
当院で導入した機種は、最新式のデジタル画像処理技術を用いて、従来の電子内視鏡において判別しにくかった表面模様等の形状変化や色調の微妙な変化を捉え、術者が診断しやすい画像に強調・処理する機能を持っています。
大腸内視鏡検査でも細経の高画質のスコープを導入しており、苦痛が少ないように配慮しております。
高精細画像情報を生かした最高解像度で大画面の液晶モニターに表示します。
とても細くて柔らかく口を通らないので、「おえっと」せず、胃の内視鏡検査につきものだった「嘔吐感」が少なくなります。
もちろん細くても、高視野角で高精度の画像で小さな癌を見逃すことなく診断することが可能となります。